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CADオペレーターはやめとけ・きついと言われる8つの理由|やりがいと仕事内容

CADオペレーターは、コンピューター上でCADソフトを操作してさまざまな分野の図面を作成する仕事です。しかし、きつい一面も存在します。

この記事では、CADオペレーターはやめとけと言われている理由を徹底解説します。気になる給与や労働時間、CADオペレーターは将来性があるのかもあわせて解説。

これからCADオペレーターになりたいと思っている方は、ぜひ参考にしてください。

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やめとけ・きついと言われているCADオペレーターの仕事内容とは?

やめとけ・きついと言われているCADオペレーターの仕事内容とは?

CADオペレーターの仕事は、CADソフトを使って設計者やデザイナーの指示通りの図面を作成する仕事です。作成の他に、修正や調整も行うことがあります。

また、工事全体に関わる図面から、現場の職人や作業員向けの説明図面の作成もCADオペレーターの仕事です。

主に2次元、すなわち平面上に作図しますが、配属される現場によっては、3次元のCADを使用します。2次元と3次元の図面を行き来しながら作図するので、難易度が高いのが特徴です。

難易度が高い分、社内評価や給与面に大きな影響をもたらしてくれることでしょう。

CADオペレーターがやめとけ・きついと言われる理由8選
CADオペレーターがやめとけ・きついと言われる理由8選

CADオペレーターはやめとけと言われてしまう理由には、どのようなものがあるのでしょうか。8つに分けてご紹介します。

・給与が低いから
・単純な作業が多いから
・労働時間が長いから
・納期に追われるから
・心身への負担が多いから
・AIに代替される不安があるから
・継続的に学ぶ必要があるから
・人間関係に苦労するから

給与が低いから

国税庁の「令和5年分民間給与実態統計調査」によると、1年を通じて勤務した給与所得者1人あたりの平均年収は460万円と調査結果が出ています。

厚生労働省の「職業情報提供サイト(jobtag)」によると、CADオペレーターの平均年収は453.8万円と結果です。

比較すると、平均に近く、給与が低いと感じないでしょう。しかし、派遣社員や契約社員で未経験ならば、大幅に年収が低くなってしまいます。

専門性が高い職種なので、下積み期間が必要です。そして、下積み期間の時給は1,100〜1,500円程度です。十分なスキルを習得して成果を生み出すまでは、収入面に不安を感じてしまうのを覚悟しましょう。

単純な作業が多いから

図面の作成と言っても、毎日新しい図面を描くわけではありません。CADソフトを使った図面の作成を細分化すると、線を引く、文字を入力する、図形を組み合わせるなどです。

作図だけではなく、図面の修正もこのような単純な作業ばかりなので、退屈に感じたり、面白みがない仕事と思ってしまうかもしれません。

頭を使って考えなければならない仕事も割り振られることがありますが、メインとなってくる仕事は上記のような作業が多いので、就職・転職前に仕事内容を確認しておきましょう。

労働時間が長いから

CADオペレーターの労働時間が長いことも、やめとけと言われる一因です。

労働時間は雇用形態や現場のスケジュールなどによって変動するので、一概に長いと言えませんが、繁忙期や納期が近い場合、残業などが発生してしまいます。

残業が発生するのは、主に正社員に多い傾向があります。残業が発生する要因として、突発的な変更やスケジュールが早まることによる図面修正作業です。

特に建築・建設業界は図面で決められた通りの構造物を工期内に仕上げることを、発注者に約束しているため、労働時間を増やしてでも現場を完成させなければなりません。

納期に追われるから

先ほども述べましたが、CADオペレーターは納期に追われることが多々あります。

担当している現場で急に図面の修正が入ったり、現場が最終段階に差しかかると、さまざまな納期が迫ってきます。

納期までに提出する図面の一例は、出来形図面です。

出来形図面とは発注者へ渡す図面で、実際に工事した部分を図面上に着色した図面のことを指します。

発注者側は出来型図面を見ることで、工事した部分を一目で確認でき、この図面を見ながら現場検査を行います。

心身への負担が多いから

CADオペレーターは現場図面の迅速な修正や提出のスケジュールと向き合いながら、自分自身とも向き合っていると言っても過言ではありません。

CADオペレーターは主にデスクワークで、長時間パソコンを操作しなければなりません。当然のことながら、目が疲れたり、肩こりや腰痛にもなりやすいです。

パソコンの操作が好きな人や、黙々と作業するのが好きな人は、気持ちの面でも辛いと感じることが少ないかもしれません。

しかし、得意ではない人や慣れていない人は、身体面と心身面の両方で辛いと感じるでしょう。こまめな休憩とストレッチをして、日々の業務をこなしていきましょう。

AIに代替される不安があるから

近年、AIの進化は目覚ましく、テキストを生成するAIや画像、音楽を生成するAIまでもが誕生しています。CADオペレーターも、AIに仕事を奪われる未来がすぐそこまで来ているかもしれません。

可能性は高いですが、完全にAIに代替されず、CADオペレーターの補助として活用されるようになります。

現在のAIは単純な作業を得意としているため、図面のトレースや軽微な修正、単純な図面作成に留まります。

設計者の意図を汲み取ったり、複雑な図面作成などはまだAIに代替されないでしょう。

今後はAIにはできないスキルの獲得が、将来性のあるCADオペレーターになるために必要不可欠です。

継続的に学ぶ必要があるから

CADオペレーターは、継続的な学習が必要な職業の1つです。

その理由は、CADソフトウェアの進化が速く、常に新しい技術や機能が生まれているからです。現状のスキルで満足していると、仕事の幅が減り、将来性がなくなってしまう可能性があります。

CADソフトは、新機能の追加や操作性の向上の名目で定期的にアップデートされます。最新バージョンのCADを使いこなせないと、仕事の効率が下がり、労働時間が伸びてしまうので、自分自身もアップデートしていきましょう。

また、立体的な図面作成を得意とする3DCADの需要が急速に高まっているので、これらの知識を習得すれば、自分の市場価値を高めることができるので、目指してみてはいかがでしょうか。

人間関係に苦労するから

CADオペレーターは人間関係に苦労します。

理由として、CADオペレーターは設計者の指示に基づいて図面を作成します。しかし、設計者の意図がわからなかったり、指示が曖昧だったりすると、ストレスを感じることが多いです。

デスクワーク中心で、1人で黙々と作業する印象が強いため、一見すると人間関係の悩みは少なそうに思えます。実際には、以上の理由で人間関係が難しくなるケースがあります。

指示が曖昧だったら、積極的に質問したり、進捗状況をこまめに共有し、コミュニケーションを通して良好な人間関係を築きましょう。

CADオペレーターの3つのやりがい
CADオペレーターの3つのやりがい

CADオペレーターには、やめとけと言われるいくつもの理由がありました。

その代わり、大きなやりがいを感じる職業です。ここでは、魅力的なやりがいを3つに分けてご紹介します。

・自分が作図したモノが世に出る
・大きな達成感を味わえる
・自分の成長を実感できる

自分が作図したモノが世に出る

CADオペレーターが特にやりがいを感じることの中に、自分が作図したモノが実際に形になって世の中に出ていくことがあります。

自分が設計したマンションや商業施設が多くの人に利用されているのを見ると、強い喜びと誇りを感じることができるでしょう。つい、家族や友人に自慢したくなってしまうこともあります。

構造物以外にも、自動車の部品や家具、家電の作図をしていたならば、それらの商品を街中や店頭で見かけた時、社会に貢献できていることを実感できるでしょう。

CADオペレーターは辛いことが多いと思われがちですが、頑張った先にあるやりがいを人一倍感じられる魅力的な職業です。

大きな達成感を味わえる

CADオペレーターの仕事は大きな達成感を感じられます。そして、この達成感はさまざまな場面で感じることができます。例えば、複雑で詳細な図面を期日内に提出し、高い評価を受けられた時の達成感は大きいです。多くの修正や変更を重ねた数だけ、達成感は大きくなることでしょう。

また、CADオペレーターは図面を目にする機会が人一倍多いです。そのため、図面に詳しくなり、不備や欠陥などに気付きやすいです。

大きなプロジェクトで、早期に図面の不備を見つけたことでプロジェクトが円滑に進んだ時の達成感は計り知れないくらい大きいものを感じることでしょう。

自分の成長を実感できる

CADオペレーターは自分の成長を感じる面でもやりがいを感じます。経験を積めば積むほどスキルが向上する職業なので、成長を明確に感じます。

新人の頃は時間をかけていた複雑な図面も、経験と知識を重ねたことで、効率よくスピーディに作成できるでしょう。

また、2DCADだけではなく、3DCADなど新しいソフトウェアを習得すれば、仕事の幅が広がり、任される仕事が増えてきます。

仕事を任されることは自分の成長を見込んだり、スキルを認めてくれた証なので、新人の頃と比べて成長を実感できるはずです。日々、学習してCADオペレーターとしての成長を楽しんでいきましょう。

【やめとけ?】CADオペレーターに向いている人の特徴3選
【やめとけ?】CADオペレーターに向いている人の特徴3選

CADオペレーターに向いている人の特徴を3つに分けてご紹介します。パソコン操作が得意な人はもちろんですが、その他の特徴もあるので、CADオペレーターになるか検討している方はぜひ参考にしてください

・ものづくりに興味がある人
・几帳面で細かい作業が得意な人
・空間認識能力がある人

ものづくりに興味がある人

ものづくりに興味がある人はCADオペレーターに向いていることが多いです。CADオペレーターの仕事は、設計者が考えたアイデアを図面に落とし込む仕事です。そのため、ものづくりの最初のステップを担うために向いている傾向があります。

ものづくりへの熱い情熱や高い興味を持っているため、図面の細部に至るまで精度が高く、質の高い図面を作れるでしょう。

また、これらの資質がある人は、幼い頃からものづくりに接してきているため、完成形をイメージする能力が高く、図面の矛盾点や改善点を見つける能力にも長けているので、図面への理解が早いことも向いている一因です。

几帳面で細かい作業が得意な人

几帳面で細かい作業が得意な人は、CADオペレーターとして重宝されます。CADオペレーターの作図は、設計図のわずかな寸法や形状の違いも正確に表現しなければなりません。

1ミリの誤差だけでも構造物全体に影響が出るため、細部まで気を配れる人は、信頼性の高い図面の作成に欠かせない存在です。

また、図面は多くの人が使用したり、目にするものなので、誰もが分かるような図面を作成しなければなりません。

几帳面な人は、整理整頓が好きで手抜きをしない特徴があるので、作図にもその力を発揮して、一目で分かる図面を作成してくれるでしょう。

空間認識能力がある人

空間認識能力がある人にも向いている職業です。空間認識能力とは、物体の位置、方向、姿勢、大きさ、形状、間隔など、物体が三次元空間に占めている状態や関係を、すばやく正確に把握し、認識する能力のことです。

分かりやすい例は、地図を見て迷うことなく目的地に辿り着ける人に備わっている能力です。

CADオペレーターの仕事は、目の前に実物がない状態で、設計者の意図するものを頭の中で立体的にイメージし、2次元の図面として正確に表現する作業です。

この能力があれば設計者のイメージを瞬時に認識し、図面に落とし込むことができるため、向いているでしょう。

CADオペレーターに関するよくある質問
CADオペレーターに関するよくある質問

これからCADオペレーターを目指そうとしている方や、興味を持っている方からいただくよくある質問を2つ紹介します。

疑問を解決して、CADオペレーターに一歩ずつ近づいていきましょう。

・未経験でもなれますか?
・求められるCADのスキルのレベルは?

未経験でもなれますか?

未経験でもCADオペレーターになることは十分可能です。CADオペレーターの求人をみても、多くの企業が未経験者を歓迎しており、入社後の研修や教育制度が充実しています。

未経験でもなれますが、一定のCADスキルを持っていれば企業の選択肢の幅が広がるので、何か1つでも問題なく操作できるCADソフトがあればよいでしょう。

CADスキルを習得する方法はいくつか存在しますが、短期間で効率よく習得するならば職業訓練校やスクール、費用を抑えたいならば独学で習得する2通りが主流です。

自分のペースに合う学習スタイルで準備していきましょう。

求められるCADのスキルのレベルは?

企業によって求めるレベルは異なり、未経験者か経験者かによっても異なります。

未経験者の場合、企業側は即戦力レベルは求めていないことが多いです。CADソフトの基本操作がある程度できたり、パソコンを問題なく操作できるレベルが求められます。

未経験を求める企業は、ものづくりへの興味や熱意などの気持ちの面を重要視する傾向があります。経験者の場合、即戦力レベルを求めており、CADソフトも高いレベルの操作スキルを求めています。

自分のレベルに応じた企業でCADオペレーターのキャリアをスタートできることを期待しています。

まとめ|きつい場合もあるけどやりがい豊富なCADオペレーターを目指しましょう!

CADオペレーターは、労働時間が長く、給与が低いため、きつい職業だと思われがちです。

しかし、自分が作図したモノが形を成した時の感動は、どの職業よりも大きいです。きつい場合もありますが、やりがいを求めて挑戦してみるのもよいのではないでしょうか。

ぜひCADオペレーターを検討してみてください。CAD求人ドットコムはCADに特化した豊富な求人情報が掲載されています。

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